引き寄せの法則を実践するとき、自分の内側をどのような状態にしておけばよいのでしょうか。
そのヒントになるのが、「自分の内側が一つの国だとしたら、自分はその国の国王や女王である」という考え方です。
自分の国を治めるのは、自分自身です。
他人の意見や世間の常識に振り回されず、自分の気持ちや願いを大切にする。そう考えると、自分軸と引き寄せの関係が見えてきます。
今回は、自分の内側を豊かにするための考え方について解説します。
1. 自分軸とは、自分の国の主権を持つこと
自分の内側が一つの国だと想像してみてください。
その国には、さまざまなものがあります。
- 思考は、国の中で交わされる言葉
- 感情は、国の中を流れる空気や天候
- 観念は、国を支えている法律や常識
- 願望は、国をどのような場所にしたいかという理想
- 行動は、国をよりよくするための取り組み
そして、その国を治めるのが自分自身です。
ところが、私たちは知らないうちに、自分の国の主権を他人に渡してしまうことがあります。
誰かに批判されると、自分には価値がないと思ってしまう。人から認められないと、自分に自信が持てなくなる。
これは、自分の国の法律を他人に決めてもらっているような状態です。
もちろん、他人の意見を聞くことは大切です。しかし、他人の意見を参考にすることと、自分の価値を他人に決めてもらうことは違います。
自分軸とは、他人の意見を尊重しながらも、自分の気持ちや価値観を大切にして生きることです。
自分勝手になるのではなく、自分の人生の主導権を自分に取り戻すのです。
2. 引き寄せでは、自分の内側を整えることが大切
引き寄せの法則では、自分の内側の状態が大切だといわれます。
これを国王や女王のたとえで考えてみましょう。
他国の動きに振り回され、周囲の意見によって国の方針を変え続けていたら、落ち着いて国を運営することは難しくなります。
一方、自分の国の方針が定まっていれば、外側で何が起きても、必要以上に振り回されずに済みます。
例えば、お金を引き寄せたいと考えているとします。
「お金がないから幸せになれない」と思っていると、お金の不足ばかりに意識が向きやすくなります。
しかし、「お金の不安はあるけれど、今の自分にもできることはある」と考えられたらどうでしょうか。
収入を増やす方法を調べたり、新しい機会に気づいたりする余裕が生まれるかもしれません。
このように、内側の状態が変わることで、物事の受け止め方や行動が変わり、現実にも変化が生まれる可能性があります。
ただし、気持ちを整えるだけで、願った出来事が必ず起こるわけではありません。自分の内側を大切にしながら、現実的な行動を重ねることも重要です。
3. 豊かさを生み出す国王や女王になる
自分の国を治めるなら、どのような国にしたいでしょうか。
私は、豊かさを生み出しながら、安心して暮らせる国が理想だと思います。
ここでいう豊かさとは、お金だけではありません。
自由な時間、心のゆとり、人との温かなつながり、自分の好きなことを楽しめる生活なども豊かさの一つです。
そのためには、まず自分の願いを大切にする必要があります。
「お金が欲しい」
「もっと自由に暮らしたい」
「好きなことを仕事にしたい」
こうした願いを、無理に否定する必要はありません。
他人から立派だと思われる願いでなくても、自分が望んでいるなら大切にしてよいのです。
そして、願いをかなえるために何ができるかを考え、少しずつ行動していきます。
自分の願いを認めることと、その願いを実現するために行動すること。この両方が、豊かな人生を育てる土台になります。
4. 不安やネガティブな感情も受け入れる
ここで気をつけたいのは、国王や女王のようになろうとして、いつも前向きでいようとしないことです。
「不安になってはいけない」
「ネガティブなことを考えたら、悪いものを引き寄せてしまう」
そのように考えると、かえって自分を苦しめてしまいます。
自分の国を大切にするなら、国の中で起きていることにも目を向けましょう。
不安を感じたら、「何が不安なのだろう?」と自分に問いかけます。
悲しいときは、無理に元気になろうとせず、悲しんでいる自分を認めます。
感情は、自分の本当の願いや、無理をしていることに気づくための手がかりになります。
自分軸を持つとは、どんな感情もなくすことではありません。
どんな感情が生まれても、自分自身を否定せず、大切に扱うことです。
安心できる状態を少しずつ増やしていくことも、自分の国を豊かにする方法の一つです。
5. 今日からできる、自分軸を育てる3つの質問
自分の人生の主導権を取り戻すために、今日からできる簡単な方法があります。
何かに振り回されたと感じたとき、次の3つを自分に問いかけてみてください。
① 今、自分は何を感じている?
不安、怒り、悲しみ、喜びなど、今の気持ちを確かめます。良い感情も悪い感情も、無理に否定する必要はありません。
② 自分は本当はどうしたい?
他人がどう思うかではなく、自分の望みを考えます。すぐに答えが出なくても大丈夫です。
③ 今の自分にできることは何だろう?
少し休む、必要な情報を調べる、やりたかったことを5分だけ始めるなど、小さな行動を選びます。
この習慣を繰り返すことで、自分の気持ちを理解し、自分の価値観に沿って行動しやすくなります。
まとめ:自分の人生を治めるのは自分自身
自分の内側が一つの国だとしたら、自分はその国の国王や女王です。
他人の意見を参考にしてもよいですし、誰かの力を借りてもかまいません。しかし、自分の価値や、自分がどんな人生を望むのかまで、他人に決めてもらう必要はありません。
自分を否定せず、安心できる環境を整え、自分の願いを大切にする。そして、望む人生に向けて少しずつ行動する。
それが、自分軸を持ちながら豊かさを育てていく生き方です。
引き寄せの法則を実践するときも、願いをかなえることだけに意識を向けるのではなく、今の自分を大切にすることから始めてみましょう。
自分の内側を治めるとは、自分を思いどおりに支配することではなく、自分を理解し、大切にしながら、自分らしい人生を育てていくことなのです。


